Just look at the surface

If you want to know all about Andy Warhol, just look at the surface of my paintings and films and me, and there I am. There’s nothing behind it.   Andy Warhol

 

私がアンディ・ウォーホルの作品を初めて見たのは高校生の時、確か教科書でだったかと思う。そして大学生になり、彼を特集した美術館の特別展にも行った。そこでは彼の発言がたくさん紹介されていて、私は彼の作品に表れている彼自身の哲学にも興味を持った。

 

その中に、前述の言葉があった。「僕のことを知りたければ作品の表面だけを見て、裏側には何も無いよ」。私はやられたなと思った。彼のことを出来るだけたくさん知りたいと思っている人たちに向けてこんなことを言うなんて、本当に罪な男だ。

 

私は、どうしても作品と作者を切り離して考えられない。好きな人の作品が好きだし、好きなものの作者が好きだ。作品の生み出された背景を知ったら、更にその作品を好きになれるし、好きな人の作ったものを見て、更にその人のことを好きになることもある。そういうことが楽しいと思っている。

 

今日、ある人が逮捕された。高校に忍び込み、制服を盗んだとのことだった。彼は20年前から、それをやっていたそうだ。つまり、彼がお笑い芸人になる前からということだ。

私は彼の出ていたライブに行ったことがあるし、彼の書いた本も読んだ。それなりのお金、時間、そして熱量を注いだ対象が逮捕されたので、それなりに衝撃があった。

 

私は彼の作品がそこそこ好きだった。でも、やっぱり私は、まともな人の作品しか愛せない。単純に、「犯罪をした人の作品」よりは「犯罪をしていない人の作品」のほうが見ていて気持ちがいい。彼のことを感情的に許せないと言うよりは、生理的に受け付けない。

 

作品を買って楽しむというのは、それだけ作者を信じて愛しているからこそできる行為なのだと気付かされた。私が彼の作品に触れることは、もう無いかもしれない。